「飲んで痩せるなら1番いい」“脱メタボ薬”国内初誕生 購入ルールや副作用は?

ズボンのベルトが隠れるほどのポッコリおなか。
肥満体形の悩みを解決してくれるかもしれない飲み薬が、日本で初めて誕生した。

大正製薬・宍戸正臣マーケティング本部長「健康維持増進のために、生活改善を変えたいと強く願っている生活者をサポートしていく。“日本初”おなかが太めの方の、内臓脂肪減少薬でございます」

大正製薬が4日に発表したのは、おなか周りや内臓脂肪を減らすことができるとされる飲み薬、内臓脂肪減少薬「アライ」。

街の人「結局ダイエット始めても続かないので、そういう薬があったらちょっと興味はある」、「飲んで痩せるなら1番いい。ダイエットするより、はるかに楽で早い」

期待の声が寄せられた内臓脂肪減少薬「アライ」。
全国およそ1万近くの、研修を受けた薬剤師のいる薬局やドラッグストアなどで購入することができ、その際は医師の処方箋は必要ない。

街の人「簡単に痩せられそうなので使ってみたい」、「父親にプレゼントしたい」

値段は、6日分にあたる18カプセルが税込み2530円。
30日分にあたる90カプセル入りが8800円。

1回1カプセルを1日3回服用することで、食事から摂取した脂肪の分解・吸収を抑えてくれるという。

脂肪を体内に吸収する場合、食事でとった脂肪を膵臓(すいぞう)から分泌される脂肪分解酵素が分解。
そして、分解された脂肪が腸の消化管から吸収される。

しかし、アライを服用すると、脂肪分解酵素の働きを阻害し、脂肪の吸収を抑制。
およそ25%を便として排出し、内臓脂肪や腹囲を減らすことが期待される。

大正製薬・宍戸正臣マーケティング本部長「1年間服用すると、内臓脂肪面積は約20%、腹囲は約5%減少を確認」

アライを服用することによって、運動など生活習慣の改善のみを行っている時よりも腹囲がより減っているのがわかる。
24週、半年で約0.9cmの差。

40代男性「おなか回りの肉って結構な運動をしないと落ちない。使いたいです。(脂肪を)落としたいです、すっきり、夏に向けて」

飲むだけで内臓脂肪を減らすことができるとされる飲み薬だが、購入にはいくつものルールが設けられている。

薬を購入する際には、薬剤師と対面で各種事項のチェック、そして、生活習慣記録を提示し、問題がなければ薬を購入することができる。

アライは、要指導医薬品であるため、購入するには薬剤師から対面で説明を受ける必要がある。

購入するための条件として、対象は18歳以上の成人であること。
腹囲が、男性が85cm以上で、女性は90cm以上。
高血圧や糖尿病などの疾患の診断を受けていないこと。
そして、購入の3カ月以上前から、食事や運動などの生活習慣病の改善を行っていることなどが挙げられる。

効果が期待される一方、懸念されるのは…。

街の人「副作用とか出ても困りますし、どんな成分が入っているかもちゃんと知らないので」、「副作用ですね、一番問題なのは。副作用がどんな感じなのか」

副作用について大正製薬は、次のように説明する。

大正製薬・藤田透グループマネージャー「(副作用について)脂の漏れであるとか、便をともなう放屁(おなら)、脂肪便、下痢などが現れます。高脂肪食にずっと暴露された状態ですと、こういった事象が発症しやすい」

服用後は「便が脂っぽくなる」、「おならをすると便が漏れる」、「トイレが近くなる」などが起こる可能性があり、脂質の多い食事を控えるなどの対策が必要だとしている。専門家は…。

四谷メディカルキューブ・笠間和典医師「未病の段階・診断される前の段階で、患者がその原因となる病態に関して治療を開始するということ。どんどんセルフメディケーションの概念を国民に持ってもらいたい。この薬(アライ)は今後、日本の医療の新たな試金石になり得ると考えている」

肥満で悩む人の心強い味方になるかもしれないアライ。
4月8日から販売される。

FNNプライムオンライン

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